タモリさんも歩いた「水と地形の散歩道」

海岸平野、河岸段丘、丘陵地とバリエーション豊かな土地で発展を続ける仙台市は、地形マニアにとっては憧れのコンパクトシティ。町の中央を流れる広瀬川には秋になるとサケが遡上し、丘陵地から発する清流は住宅地の裏をさらさらと流れた後、滝となり広瀬川へと注いでいたりもしています。段丘面を流れた多くの小川は失われましたが、川跡は路地として町中にひっそりと残され、城下町仙台の発展を支えた「四ツ谷用水」の痕跡も町のあちらこちらで発見できるのです。壮大な水のネットワークを思い描きながら、仙台固有の文化や歴史を紐解いてみませんか？そんな冒険心を満たす仙台地形探索のまち歩き、絶対におススメです！

1963年群馬県生まれ。1987年東北大学工学部卒業。東京都内に点在する窪地や谷間を求め、2003年に東京スリバチ学会を設立、フィールドワークと記録を続けている。2012年に『凹凸を楽しむ東京スリバチ地形散歩』、2013年に『凹凸を楽しむ東京スリバチ地形散歩2』（ともに洋泉社）を上梓。2015年には、微地形に着目し町の魅了を再発見する取組みやユニークな手法が評価され、東京スリバチ学会としてグッドデザイン賞を受賞。タモリ倶楽部やブラタモリなどに出演。